264 やり抜く力のはぐくみ方

困難に打ち克ち

やり抜く力をはぐくむ

 

 

◎今朝、学校へ向かって車を走らせていると、高校生のマラソン大行列に

 遭遇しました。道には、沢山の保護者や教員が安全旗を持って、生徒の

 安全を確保しています。

 その規模と子どもたちのナップサック姿に、県立浦和高校の50kmを走破

 する古河マラソンを思い出しました。

 

◎伝統的な行事で「浦高魂」を見せる、はぐくむ、一大行事のようです。

 私の母校でも、私が入学した時、体育専門の校長先生が赴任され、浦和高校の

 古河マラソンを手本に、いきなり行田マラソンを全校生徒に課したことを思い

 出します。

 

◎また、かつて担任した児童が進学した都内の有名私立高校(男子校)では、

 夜通しで走り抜く行事をやり抜き、心身が鍛えられ、よい思い出となった

 ことを、本人と保護者の方から聞いたことがあります。

 

◎今、大学を卒業し、就職しても人間関係や仕事の内容が気に入らずに、早々に

 離職してしまう若者の傾向がひとつの社会問題となっています。

 昭和の時代は「石の上にも三年」と親や学校の教師、職場の先輩方からもアドバイス

 されましたが、令和に入り、この言葉はあまり聞かれなくなったような気がします。

 

◎徳川家康の遺訓、「人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し」のように、長い人生

 の中では、必ずある程度の我慢や、根気、粘り強く努力することが求められます。

 そういった耐性を子どもたちに身に付けさせるためにも、諦めないで最後までやり抜く

 経験をさせたいものです。

 

◎いきなり、古河まで走ることは小学生には難しいでしょう。

 しかし、筑波山や大平山といった、比較的困難を克服しやすい山への登山や、

 毎週のウオーキング、ランニング、朝のゴミ出し、毎食後の食器の片づけなど

 何か、子どもたちが継続的に取り組むことにより、達成感や成就感を実感できる

 ような経験をさせてみてはいかがでしょうか。

 

◎我慢できる心は、そのまま生きていく上で何かをやり抜く力に結び付きます。

 今日の県立浦和高校の生徒の姿をみて、そんなことを考えながら今、パソコン

 を叩いています。

 

◎私は高校時代、行田マラソンで・・・最初の10数キロは、自分でも信じられない

 くらいのペースで走りました。その後、急に足が動かなくなり、猛烈な足の痛み

 を我慢しながら、残りの20数キロは、足を引きずるようにしながらやっとの思いで

 ゴールしました・・・。

 苦くもあり、懐かしい思い出です。

 

☆「我慢する力」 = 「やり抜く力」 

 = 「粘り強く生き抜く力」!

 

 

    本太小学校長  千葉 裕(ちば ひろし)

 

 ※掲載画像は、本文とは全く関係ございません。彩りのために掲載させていただきました。

 

 

 

  • 2023年11月05日 09:30

カレンダー