170 他人の所為にしない教育の推進
カテゴリ: 教育コラム
記憶がよみがえりました!
「他人の所為にしない教育の推進」
◎本校の平山昂教頭、吉村和仁教務主任は、いつも笑顔で、仕事に対しても
大変積極的に取り組み、教職員を力強くリードしてくれています!
何より、お二人とも「愛」に溢れ、笑顔が素晴らしい!!
◎さて、吉村先生は、毎日、教職員向けに「日報」を作成し、今日の予定や
コラムを書き込んでくれています。
◎9月21日(木)の日報コラムに茨城のり子さんの「自分の感受性くらい」
という素敵な詩を紹介してくれました。
私は、この詩を読んで、かつて校長を勤めた小学校で打ち立てた「学校経営方針」
を思い出しました。
その方針とは「他人の所為にしない教育の推進」です。
背景としては、子どもたちのトラブルが続き、その際、異口同音に「他人の所為」
にしているのです。その傾向に歯止めをかけたかったのです。
◎私は、人の成長には、自分のことを謙虚に振り返ること、感謝の気持ちを持つことが
不可欠であると考えています。
そこで、自身を含め、教職員に対しても、子どもたちに対しても、そして、保護者の
皆様に対しても、学校全体で「他人の所為にしないこと」を今一度見直しましょう!
と呼びかけることとして、この「学校経営方針」を打ち立てたのです。
◎結果、子どもたちが一番敏感に受け止めてくれ、学級でケンカが起きた時も、
「校長先生が言ってた通り、他人の所為にするのはよそうよ!」という場面を目の当たり
にして、目頭が熱くなったのを今でも覚えています。
◎そんな記憶を呼び起こしてくれた吉村教務主任、ここに、茨城のり子さんの素敵な詩を
校長通信「教育は愛」でもご紹介させていただきます。
「自分の感受性くらい」 茨城のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにするな みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ
☆自分のことを謙虚に振り返ること、感謝の気持ちを持つこと
この2つが人の成長には欠かせません。
私はそう思います。
本太小学校長 千葉 裕(ちば ひろし)
- 2023年09月22日 07:12