64 子どもの学力向上を考える
カテゴリ: 教育コラム
子どもの学力向上を考える!
◎子どもの学力を向上させることは、日本が今後も未来社会で世界を
リードしていく上で不可欠な重要課題です。
◎学力観についても今までにない「常識や前提に捉われず、ゼロからイチを
生み出すことができる力」など、子どもたちが主体的に、探究的に課題を
見出し解決していく力が求められます。
◎その前提条件として、子どもの学力向上を考える上で重要だと思うことがあります。
まず、子どもを元気で健康にすることです。(食事、運動、栄養、睡眠)
その上で、読み、書き、計算をしっかりと身に付けさせます。(反復)
いかにゼロからイチを生み出す力といっても、基礎となる力は絶対的に必要です。
そして、その上で、個別最適化された自分の課題を解決するために、体験し、
探究し、新しく求められる力も習得していくのです。
◎さて、そう考えた時に、基礎基本となる読み、書き、計算には、反復するドリル学習
が欠かせません。
一度授業で説明を聞いただけで、身に付くようなものではありません。
何度も繰り返す内に、自分のものになっていくのです。
100マス計算は、脳の活性化には、簡単な計算を繰り返し行うことという大脳生理学を
基礎としているそうです。そういえば、昔の「論語」の暗唱なども繰り返し唱えている
うちに、覚え、成長とともにその意味も理解するようになりました。
◎繰り返しの学習、ドリル学習に必要となるのは、「時間」です。
学校における授業時間は、
1年生で、家庭で毎日約2時間テレビを見る時間とほぼ同じです。
6年生でも、家庭で毎日約2時間20分間テレビを見る時間とほぼ同じ程度です。
◎こうして考えた時、学力を向上させる基礎基本を確実に身に付けさせるには、
学校の授業だけでなく24時間の使い方が大きなカギを握ることになるのです。
朝、決まった時間に起きて、朝食をとり、登校し、授業に集中する。
下校後は、勉強(習い事を含む)とテレビ、ゲームとの時間のバランスをとる。
そして、明日、元気に登校できるようタップリと睡眠をとる。
◎このような毎日の規則正しい生活習慣の確立こそ、学力向上には必要なのです。
学力向上のために、睡眠時間を削って猛勉強、というのは、長続きしません。
1日を快適かつ有効に過ごせるような生活習慣を確立すること、これが重要です。
◎できれば、ジョギングやボールゲーム、外遊びなど、適度な運動時間が確保できれば
心身ともに健康な状態で、学力も向上できるのではないでしょうか。
☆子どもたちの学力向上に大切なことは、
毎日の規則正しい生活習慣づくりです!
本太小学校長 千葉 裕(ちば ひろし)
- 2023年06月30日 15:33