57 子どもたちの事情いろいろ

子どもたちには、子どもたちの事情なり、

             理由があるものです

 

◎よく私たち大人は、子どもたちの言動に「??」を持つことが多々あります。

 そして、時に「なんでそんなことしたの!」と頭から叱ってしまうことも

 あるのではないでしょうか。

 

◎もちろん、子どもたちの命や健康に関して、危険を伴うことについては、理由を聞く

 までもなく即座に止めること、指導することは必要です。

 

◎ここでは、そうした緊急事態ではない場合のことについて考えてみたいと思います。

 

◎子どもたちには、子どもたちなりに一生懸命考えていろいろなことを言ったり、

 行動したりしています。一見、不思議に思う言動でも、その理由をじっくり

 聞いてみると「ほっー、そういうことだったのか」と思うこともしばしば。

 子どもの思考の流れを理解することにつながることも・・・。​​​​

 

◎ある評論家のコメントです。

「学習の過程は、学習者自身による知識の生産である。教師は一見、誤解に見える子どもの解釈にも知的活動の質的な分析をすることによって、【好意的な評価】をする。それが、学習者の積極性や自信を促す」

 

◎落語家の林家たい平さんのお話しです。

 「あるおばあさんが、公園の池の亀に100円玉を投げていました。不思議だなぁと思いましたが、次の日も100円玉を投げていたので、そのおばあさんに『おばあさん、亀は100円玉を食べませんよ』と注意しました。するとおばあさんは『後ろのお店の看板を見てごらんよ』と指さした看板には【亀のエサは100円です】と書かれていました。」

 

◎このお二人のお話しは、一見、「??」と思うことでも、理由を聞いてみるとそれなりの事情や理由があるものだということを示唆しているようです。

 

◎理由をしっかり聞いて、子どもの心に寄り添ってあげることが、子どもの自信ややる気につながります。

 

☆私たち教師も毎日、子どもたちと接する中で、

          子どもたちの声に真摯に耳を傾けていきたいと思います。

 

       本太小学校長   千葉 裕(ちば ひろし)

 

 

 

 

  • 2023年06月28日 17:09

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