13 子どもたちの発想
カテゴリ: 学校生活
子どもたちの発想に思うこと
◎今週のスタートは天候に恵まれました。心なしか、登校時刻もいつもより
少しばかり早かったようです。
◎さて、1年生は、毎朝、朝顔の世話をしています。
その中の会話で「(植木鉢につけている)名前が見えなくなるくらい大きく
なりました」「〇〇君の朝顔も、前より大きくなっています」など、自分の
鉢だけでなく、友達の鉢まで観察しています。水やりをする中での1年生の
学びには興味深いものがあります。
◎また、池の前ではおたまじゃくしから変化したばかりの小さなかえるに関心
があるようです。「これは少し大きいな」「岩の上にいないで早く、水の中
に入ればいいのに」「全部で何匹いるのだろう?」「気持ち悪い、って言っちゃ
可哀そうだよ」などなど・・・池の周りの1年生の会話は弾んでいます。
◎朝顔や池のかえるたちを教材にして、子どもたちは、様々な思いを巡らしてい
ます。そして、友達との会話の中で、自分の考えを整理しているのでしょう。
◎校内に場を移すと、めだかの世話をしている5年生の数人の男子が元気に挨拶
してくれます。その中で「1+1は、3です」と一人の男の子。
「そうだね。場合によっては、そういうこともあるかも知れません」
「どうして、3になると思ったの?」と問いかけると、色々と答えてくれました。
◎学校教育では、正解はひとつ、という学びの体系が主流でした。
しかし、これからの未来社会では正解のないゼロからイチを生み出すことが
強く求められます。色々な発想があってよいでしょう。
「なぜ、そう思うの?」を大切にした学びをつくっていきたいと思います。
◎そして、1年生の朝顔やかえるのように、身近な教材を通して、自分たちで
教科書に載っていないことを考えたり、行動したりすることを注意深く観察
し、認め、伸ばしていきたいと思います。
◎氷川神社の紫陽花の色も、いつの間にか深みのある色合いとなりました。
3階から見る樹木も生き生きとした表情を見せてくれています。
今週も、本太小学校の子どもたちにとって、素敵な1週間となりますように!
本太小学校長 千葉 裕(ちば ひろし)
- 2023年06月05日 09:28