4 子どもたち一人ひとりに合った教育(個別最適化の教育)

個別最適化の教育

◎今、個別最適化の教育が重視されています。個別最適化とは、子どもたち一人ひとりの実態に応じた、という意味です。本校でも、様々なデータ等をもとに、一人ひとりに応じた教育を展開できるよう子どもたちにしっかりと寄り添いながら、教育活動を推進しております。

 

◎個別最適化の教育で、私が思い出した教訓があります。上杉鷹山の師でもある江戸時代の儒学者、細井平洲氏の言葉です。

 

「梅の木には梅の花が咲きます。

 桜の木には、桜の花が開きます。

 これは天地自然の道でございます。

 梅の木に桜の花を咲かせたり、桜の木に梅の花を

 開かせようと思うことは、無理がございます。

 やはり、花(木)を見て木(花)を知ることが大切で

 ございましょう。」

 

◎子どもたちは皆、自分にしかない、かけがえのない花を持っています。どの子の花も素敵な美しい花です。

 子どもたちが、将来、どのような花を咲かせることができるのか、それを探り、子どもたちに合った花を咲かせるよう誘うのが教育だと思います。家庭教育、学校教育、社会教育、教育のジャンルは様々ございます。大切なのは、子どもたちの願いにしっかりと耳を傾け、教育を進めることではないでしょうか。

 

◎細井平洲氏は、その教訓の中で「木を植えても怠らざる育成が大切です」と説かれています。

 絶えざる教育、学びが必要ですね。

 

◎1年生が植えた朝顔も元気に芽を出しています。育ちが早いものもあれば、遅いものもあるようです。

 しかし、子どもたちは毎朝、自分の朝顔に語り掛けるようにして世話をしています。

 

 その姿から朝顔に対する深い愛情を感じます。

 

 二本の梅の遅速を愛すかな

                与謝蕪村

 

    本太小学校長  千葉 裕(ちば ひろし)

 

 

 

 

  • 2023年05月30日 13:42

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