55 生成AI チャットGPT の活用に思う
カテゴリ: 教育コラム
生成AI チャットGPTとの付き合い方
◎今、話題となっている生成AIの活用。文部科学省では、来月にも、学校教育での
生成AIの活用指針を発表するそうです。
◎私も、チャットGPTを試してみましたが、確かにこちらのオーダーに対して、瞬時に
文章を作成してくれました。使い方によっては、今後の仕事にも大いに役立つと思います。
◎吉村教務主任が、チャットGPTに国語の教科書に登場する『スイミー』の読書感想文をお願いしてみました。
その結果、次のような感想文が示されました。
◇『スイミー』は、友情や協力の大切さを教えてくれる心温まる絵本です。
この物語は、一匹の小さな黒い魚、スイミーが主人公です。最初は他の魚たちと異なる存在であり、孤独を感じていました。しかし、彼は勇気を持ち、他の魚たちに協力しようと提案します。
スイミーは自分の特技を活かし、他の魚たちと一緒に泳ぐことを提案します。彼らがまとまって
泳ぐことで、美しい魚の群れを作り出し、大きな魚の脅威から逃れることができました。スイミー
のアイディアとリーダーシップによって、魚たちは困難お乗り切ることができたのです。
この絵本は、異なる個性や能力を持つ個々の存在が協力し、困難を乗り越えることの重要性を教えてくれます。また、友情や協力を通じて人々が一つになることの意義も示されています。
『スイミー』は、子どもから大人まで幅広い年齢層におすすめの絵本です。読んでいる間、友情や協力の大切さを改めて感じることができます。また、他者との違いを受け入れることや、自分の能力を信じることの重要性を学ぶことができます。
私は『スイミー』を読んで、友情と協力の力の素晴らしさに心を打たれました。この絵本は心温まる物語であり、読んだ人々に感動と希望を与えることでしょう。
(513文字)
◎見事な感想文だと思います。さらに、書く人の年齢や性別等の条件をオーダーすれば、それらを考慮して作文されます。
◎このような生成AIの力を目の当たりにすると、色々な意見が出てくることでしょう。
インターネットが登場した時、子どもに使わせると危険なサイトにアクセスしてしまうから規制した方がよいという意見もありました。
しかし、危険サイト等へのフィルター機能を備えたり、情報モラル教育を積極的に行ったりして子どもたちを危険から守るための策は絶えず見直していますが、インターネットという文明の力を規制することはしませんでした。
◎国がどのような指針を発表するか分かりませんが、今回の生成AIについても、一律に規制することは困難でしょう。未来社会の中で、日本人が活躍するためには、生成AIをどのように活用していくのか、子どもたちの発達段階に即して、その道筋を示して取り組んでいくことが賢明だと思います。
◎カーナビが発達して、車内に地図を見かけなくなりました。
インターネットが発達して、百科事典の活用率が減少してきました。
今回の生成AIが発達する世界は・・・手塚治虫氏のマンガの世界を思い出してしまいました。
そういえば、先日の報道で、AIを活用して手塚治虫氏のマンガの続編を作ることを考えているとか・・・。
☆新しいツールに対しては、脅威を感じて消極的になるのではなく、
子どもたちの未来を拓くために、正しく、積極的に使っていきたいものです。
本太小学校長 千葉 裕(ちば ひろし)
- 2023年06月28日 09:24